これも「島桑」と同時に見せて貰ってきた。
見るだけと言ってもさすが105万円、少々緊張する。存在感たっぷりの有田焼の軸は、手に持ってみると意外と軽い。もちろん大きさの割には、ということだが、重量の大半はキャップのようだ。キャップを付けずに使うようになっているので、実際に使う時にはさらに軽くなるのである。 首軸は島桑同様プロフィット21のもの。軸は15万円の有田焼万年筆と基本的には同じもの。基本的には、というのは大きさが同じと言うだけで、全く別物の仕上げが施されている。図柄の鳳凰は、軸一面に描かれているし、何と言ってもキャップリングが素晴らしい。「木目金」という技法が使われているのだが、大変手のかかる作業なのに控えめな仕上がりになっている。
付属品も同一の意匠で揃えてある。この中で一番気になったのは、インク瓶だ。インク瓶と言うより、インク壷と言った方が相応しい気もするが、有田焼の上品な色合いが美しい。このインク壷、単体で発売してくれないかな、と思う。書斎のデスク、という人ばかりではなく、文机という人も少なからずいると思う。和の空間に、有田焼のインク壷、これはなかなか良いと思うのだけれど。
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