2011年9月21日水曜日

STAEDTLER Mars Lumograph & Tradition

ひとつめは「ルモグラフ ヒストリカルペンシルセット」。5000セットの限定発売で、1セット2100円(税込み)。

缶ペンケースにルモグラフが1ダース入っている。缶の大きさは200×60×25でペンケースとしても使えないことはないがちょっと深すぎる。

このセットの一番の目玉は、このペンシルメーカーセット。鉛筆と同じ大きさの缶に必要な材料が一式入っている。説明書も入っているが、写真のみで説明文は全く書いてない。軸木に接着剤を付けて、芯を挟んで、糸で巻いて、エンブレムを付けて出来上がり。写真だけで解説などいらないくらい簡単に出来るようになっている。当時の鉛筆はこういうものだったのかと思いを馳せる程度で、現代の鉛筆に馴れた身にはおよそ実用的ではない。日本では鉛筆とセットで販売だが、缶にはそれぞれのバーコードと品番が記載されており、本国では別個の商品だったと思われる。鉛筆だけでも1ダース2016円(税込み)なので、ペンシルメーカーセットはほとんどオマケのバーゲンプライスだ。

そしてもうひとつは「トラディション ヒストリカルデザイン」。

ルモグラフ同様、缶ペンケースにトラディション鉛筆が1ダース入っている。こちらは1セット1008円(税込み)と通常のトラディション鉛筆と同一の値段だ。ステッドラーのラインアップでは廉価版の鉛筆だが、軸尾の防湿処理もされていて、ベーシックモデルながらもきちんと作られた鉛筆である。

2011年9月17日土曜日

中の湯温泉旅館

 

仕事に少し余裕が出来たので、濁河温泉の朝日荘と2泊3日で行ってきた。(朝日荘の感想はこちら

松本側から行けば、安房トンネルへ向かわず、旧道を登った途中に中の湯温泉旅館はある。峠の中腹にあるので眺望はそこそこ(素晴らしいと言うほどではない)、メインの通りではなくなったので、閑静な環境ではある。

温泉は単純硫黄泉で、色も臭いもない。大浴場に露天風呂を備え、午後10時に男女入れ替えとなる。男湯と女湯の向きが違うので、窓から見える風景が違うそうだ。違いを確かめたいひとは、明るいうちに入浴することをお勧めする。内湯は普通と熱めのふたつ。洗い場も広く、宿の規模に相応しい浴室と言える。
外湯として釜トンネルの入口に「ト伝の湯」がある。フロントに言えば送迎してくれるので足の心配は全くない。一人が入ればいっぱいのト伝の湯は、野趣溢れると言えば聞こえはいいが、中は薄暗く、足許も決していいとは言えないので、明るいうちに行くのがよいだろう。

夕食は眺望の良い食堂で戴く。前日の朝日荘とあまり変わらない献立は、信州らしさはそばが付くことぐらいか。ご飯の炊き方も下手で、今時高所の宿でも下界と変わらぬご飯を提供している。さらに追い討ちをかけるように、盛り方が下手で嫌になった。料理も出汁が全くきいていない。味噌醤油は使ってあるが、うまみというものがない。

まだ新しいので館内は綺麗だが、飯が臭くて不味いのは致命傷だ。宿がボロでも飯が美味ければ許せるが、その逆は駄目だ。込み込みの1泊2食15000円だったが、飯以外は悪くなかったので星2つ(★★☆☆☆)。ただし、また行きたいかと聞かれれば、もう結構である。

2011年9月1日木曜日

使ってみた


一昨日届いたCROSS Townsend Medalistにコンバータを装着して、丸善アテナインキ ブルーブラックを吸わせてみた。小さなペン先に大きな玉が付いている。試し書きをしてみると、大きな玉らしくしっかりとした文字が書ける。字幅はMだが、舶来の大型万年筆らしい字幅と言える。また立てても寝かせても紙への当たりがマイルドでとても書きやすい。鉄ペンではあるが、やはり高級ラインらしい書き心地だ。

キャップを閉めた状態で全長150mm、後ろに差した状態で159mm、万年筆単体で131mmの堂々とした万年筆。