昨日、行きつけの店で見せて貰ってきた。
パンフレットなどで見ていた通りの大型万年筆。色はパンフレットよりちょっと薄いかな、と思うが使っていくうちに濃くなるのか。木製軸は大きさの割には軽い。軽いと言っても、軽すぎるようなことはなく、大型の割には軽量と言うこと。バランスの良い万年筆だ。
クリップは昔のデザインを復刻したものらしいが、ペリカンのクリップに雰囲気が似ている。ペリカンの顔の部分が、セーラーの錨のマークになっている。化粧箱は会津塗りと言うだけあって、梱包を解くと真っ先に漆の匂いがする。蓋には蒔絵で創業時の工場が描かれている。会社発祥の地、という思いは判らないでもないが、せっかくの工芸作品に相応しい図案はなかったか。
首軸はプロフィット21のものが使われているが、キャップを閉めた時に木目が揃うように造られている。そういった手間を考えれば、15万円という値段はレアもの的価値ではなく、製品そのものの価値として適正だと思う。店では3本仕入れたと言うが、見ているうちに2本も売れてしまった。みんな金持ちだな、と感心しながら見るだけで帰ってきた。
なお、天然素材故に木目の出方に、かなりの個体差がある。店にあった3本でも木目がそれぞれ違っていた。木目がはっきりと出ているものと、そうでないものがある。好みは人それぞれだから、どれが良いとは一概には言えない。だから購入を検討しているひとは、早く店に行って、見比べて決める方が良いと思う。
余談ながら、お店の話では、海外に200本輸出して、国内にでるのは800本とのこと。また、セーラーには若干の在庫があるらしい。
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