2014年9月17日水曜日

平溪・深澳線(台湾9日目)

今日は同行者がひとりいる。部屋で一緒になった、鉄道ファンではない青年。鉄道ファンと非鉄道ファン、どんな道中になるのだろうか。

台北駅で、まずは菁桐までの切符を買い求める。発音が悪いのか、難しい駅名ではないのに通じない。飯屋では難なく通じるのに。駅名を紙に書いてやっと判ってもらえた。菁桐まで片道78元。通勤電車で小一時間、さらにディーゼルカーに乗って小一時間、それだけ乗って78元は安いと思う。平溪・深澳線の一日乗車券もあるようだが、フリー区間までの運賃を考えると我々にはメリットがない。

切符も手に入ったので、駅構内で朝食(と言ってもコンビニ弁当だが)をとる。蘇澳行きの電車で瑞芳まで行き、さらに菁桐行きに乗り換える。瑞芳では多くの乗客が降りた。ほとんど九份へ行く人達だろう。

山の中に菁桐駅はあった。ホームは一面しかないが、駅構内は広く、石炭の積込み施設などが残っている。
菁桐駅
楽しみにしていた、古い駅舎は保存工事中で、

菁桐駅
生憎と仮覆いの中にある。

菁桐駅

傷みが酷い。覆いの屋根を造って、保存するらしい。

駅の周辺を散策するが、


線路までが近い。


裏山の炭鉱施設がカフェになっている。

すぐの列車で折り返さず、次の列車まで散策をした。お互い別行動だったが、同行の彼も同じようなところを回ってきたらしい。仮設の切符売り場は一日乗車券しか売っているようになかったので、切符は持っていない。車内検札に来た時にと思っていたが、瑞芳を過ぎたころ車掌が回ってきた。通じない発音で説明するのも面倒なので、「菁桐→海科館」と書いて見せたら、車掌は「わかりました。」ときれいな日本語で言う。検札ではなかったらしく、一旦車掌室に戻って端末機を持ってきた。菁桐から海科館までひとり35元だった。

海科館駅
ここでも僅かばかりの乗客を降ろすと、さらに先へ行ってしまった。閉塞区間の関係で、単純には折り返せないのだろう。

海科館駅
無人駅だとは聞いていたが、

海科館駅
なーんにもない駅だ。もうちょっと「何か」があっても良さそうなものだけど。

海科館の見学はせず近所で昼食を済ませて、基隆までバスで出て、台北駅に戻ってきた。私は一旦宿へ戻り、彼はそのまま淡水へ行った。夜、話を聞くと、「結構楽しかった。」とのこと。菁桐ではお互い自由行動だったから、それが良かったのかもしれない。 

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