2012年6月2日土曜日

釜沼温泉 大喜泉

毎年恒例の開田行き、今年は釜沼温泉に泊まってみることにした。

国道19号線から旧三岳村へ向かう途中を左にそれて県道473号線へ入る。しばらく行くと道路右側に釜沼温泉「大喜泉」はあった。

県道沿いとは言うものの、通る車も殆ど無くいたって静かな環境だ。宿も平屋建てなので、階段の登り下りで苦労することもない。
浴場は広いという程ではないが、宿の規模からすれば決して狭くはない。脱衣所と浴場それぞれに3段ほどの階段があるので、バリアフリーではない。炭酸水素塩泉のお風呂はアトピーはじめ高血圧等に効果があるとのこと。入浴と飲泉でアトピーが治った、という御礼の手紙が脱衣所には所狭しと貼られている。この日も療養と思われるお客ばかりで、物見遊山組は我々だけのようだった。

夕食は薬膳料理ということで、ほとんどの食材は近隣で採れたものを使っている。豪華なお膳ではないが、品数豊富でなおかつ手間のかかった料理ばかり。今年80歳になったという宿の主人が食材の説明をしてくれる。

宿泊費は込込で一人11700円と手頃な値段。トイレと洗面所は共同で、部屋の広さの違いはあっても、宿泊費はこれしかない。秘湯を守る会の会員旅館だが、スタンプ目当ての客よりも療養目的の真面目な客のほうが多そうだ。アトピーに苦しめられ、一生懸命療養する姿を見るのは、小心者にはちょっとつらいかもしれない。

物見遊山で泊まる宿ではなく、温泉療養をする宿だ。だからいいとか悪いではなく、ここしかない、という宿なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿