花屋徳兵衛 |
温泉街に面して建つのは、旅館というよりは宿屋と呼ぶほうがふさわしい風情ある構え。もともと行者宿なので、部屋は広いが風呂もトイレも洗面所も共同だ。裏山に建つ新館に泊まれば内湯までついている。
お風呂は24時間入浴可能で、日帰り入浴をやっていないので、大きな湯船ではないが落ち着いてゆっくり入ることができる。 2つあるお風呂は、時間で男女交代するので、それぞれ違った趣が楽しめる。透き通ったお湯は、特徴がない代わりにクセもなくのんびり浸かるにはちょうどよい。
食事は、朝夕ともに別室でいただく。夕食は山の幸がメインで、宿泊費の割に豪華な夕食。とにかく静かな宿で、談話室には館主自慢のオーディオでジャズが静かに流れている。
玄関、帳場、浴室は1階、客室は2階にあり、大階段は傾斜も緩やかだが、上り框のある昔ながらの旅館建築なのでバリアフリーにはなっていない。