仕事に少し余裕が出来たので、濁河温泉の朝日荘と2泊3日で行ってきた。(朝日荘の感想はこちら)
松本側から行けば、安房トンネルへ向かわず、旧道を登った途中に中の湯温泉旅館はある。峠の中腹にあるので眺望はそこそこ(素晴らしいと言うほどではない)、メインの通りではなくなったので、閑静な環境ではある。
温泉は単純硫黄泉で、色も臭いもない。大浴場に露天風呂を備え、午後10時に男女入れ替えとなる。男湯と女湯の向きが違うので、窓から見える風景が違うそうだ。違いを確かめたいひとは、明るいうちに入浴することをお勧めする。内湯は普通と熱めのふたつ。洗い場も広く、宿の規模に相応しい浴室と言える。
外湯として釜トンネルの入口に「ト伝の湯」がある。フロントに言えば送迎してくれるので足の心配は全くない。一人が入ればいっぱいのト伝の湯は、野趣溢れると言えば聞こえはいいが、中は薄暗く、足許も決していいとは言えないので、明るいうちに行くのがよいだろう。
夕食は眺望の良い食堂で戴く。前日の朝日荘とあまり変わらない献立は、信州らしさはそばが付くことぐらいか。ご飯の炊き方も下手で、今時高所の宿でも下界と変わらぬご飯を提供している。さらに追い討ちをかけるように、盛り方が下手で嫌になった。料理も出汁が全くきいていない。味噌醤油は使ってあるが、うまみというものがない。
まだ新しいので館内は綺麗だが、飯が臭くて不味いのは致命傷だ。宿がボロでも飯が美味ければ許せるが、その逆は駄目だ。込み込みの1泊2食15000円だったが、飯以外は悪くなかったので星2つ(★★☆☆☆)。ただし、また行きたいかと聞かれれば、もう結構である。
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