
昨日届いたPelikan Edelstein Inkを使ってみた。濃い緑と普通の緑だと思っていたが、実際には緑と明るい緑だった。Aventurineは緑色、少し深みのある緑で落ち着いた感じの緑だ。一方、Jadeは明るい緑というか、青みがかった緑で。PILOTの色彩雫の「孔雀」のような色合いだ。Jadeの名の通り、翡翠色なのかも知れない。
昨夜、行きつけの文具店で買ってきた。サンプルで出ていたものは底に沈殿があったので、なんとなく万年筆が詰まりそうな気がした。だから以前から一本欲しいと思っていたガラスペンも併せて買ってきた。このガラスペンもエルバンの製品だが、意外と太い文字が書ける。毛のような細い線が書けるのかと思っていたが大間違いであった。で、肝心のアニバーサリーインクだが、パッケージには箔押しでバラや天使、エルバンの紋章でもある帆船などが描かれている。しかし箱の紙が薄いので、豪華とは言い難い。ここは厚手のしっかりした箱に入れて欲しかったと思う。ボトルはクリスタル風の四角い瓶で、エルバンのコーポレートカラーのキャップと、ゴールドの封蝋が施されている。安っぽい箱にしまっておくよりも、机上に並べておく方がいいのかも知れない。しかし瓶の口が小さいので、太軸万年筆は吸入に難儀しそうだ。
早速文字を書いてみたが、意外とおとなしい色であった。成分に金朱を含むのか、筆跡に独特の光沢が見られる。趣味文にはもっと明るい色のように出ていたが、間違いなくエルバンのコーポレートカラーである。解説にもそういったことが書かれている。一本2940円と決して安いインクではないが、創立340周年など滅多にあることではない。限定品を有り難がるつもりはないが、そういう時に巡り会えたということで良しとしよう。
従来品に比べ約2倍書けるというが、本当に2倍も書けるのか実験してみようと思う。実験といっても、新品の鉛筆で新しいパズル本に挑戦する、ただそれだけである。パズル本も同じものを使えばイコールコンディションになるが、同じ問題を解いてもつまらないので同じシリーズのパズル本とする。比較対象には、同じステッドラーのNoris鉛筆(Nr.120)とtradition鉛筆(Nr.110)のHBを使う。定番とも言うべきMars Lumograph鉛筆(Nr.100)は新品が手許にないのでやむを得ず省略。先付け鉛筆なので、工場で同じように削られているという前提で進める。一度も削ることなく1冊を終えることができるかも知れないが、その時は残りの芯の状態で比較すれば良い。厳密な試験ではなく、簡単な実験だけれど、2倍も長持ちすれば芯の減り方に差が出てくるのではないかと思う。
