2011年12月31日土曜日

大晦日

早いもので平成23年もあと2時間足らず。一年を振り返ってみれば、仕事は低調、国内外での自然災害、欧州の経済危機と激動の一年だったが、怪我・病気もなく過ごせたことには感謝したい。これ以上悪い年はないような気もするが、来年はもう少しいい年であって欲しい。


大したことは書いていない駄ブログに1万件以上のアクセスを頂きました。来年も駄文を公開していきます。読者登録も少ないながらも頂いたし、訪問頂いた方々にも感謝しています。駄文にお付き合い下さった皆様にもよい一年でありますように。

2011年12月25日日曜日

京都

平等院鳳凰堂
檀那寺の新住職成満お出迎えと元祖法然上人御身拭式に行ってきた。午前中に宇治の平等院へ。小学校の修学旅行以来35年振りだが、鳳凰堂の周りの池が当時と変わっている。また阿弥陀堂(鳳凰堂)の内部も見学できる。

正式には、朝日山平等院といい、単立寺院だが浄土宗と天台宗の共同管理とのこと。


知恩院
午後からは総本山知恩院へ。今日の御身拭式ののち、法然上人坐像は遷座されて御影堂は8ヶ年の大修理に入る。

八坂神社
夕食まで時間があったので、隣の八坂神社へ。お正月の支度も万端整っていた。有名な神社だが、境内は思ったより狭かった。

新住職は無事に成満された。成満お出迎えなど滅多に経験できることではない。京都は寒かったが、いい一日であった。

2011年12月23日金曜日

PILOT ペンサンブル ファスナーペンケース

以前から気になっていた、PILOT 「ペンサンブル ファスナーペンケース」を手に入れた。今日現在でもPILOT社のWebサイトではブラウンモデルの正式なアナウンスはない。夏ごろには販売店向けには発表されており、その情報を公開している販売店もある。

行きつけの文具店で、ブラウンモデルを取り寄せてもらった。実物を見ると、外観は濃いブラウンだが内側が明るいブラウンで、ブラックモデルよりも明るい雰囲気になっている。これなら、今持っている木軸トリオ(セーラー「智頭杉」、カスタム カエデ、カスタム 一位の木)を収めるのに丁度よい。

軸の色と内装色が同系色なので似合っていると自己満足。ソメスサドルとのコラボモデルもあるが、こちらは3本差にしては少々大きいこと(3cmほど広い)が気になる。立派なことは確かだが(値段も立派)、ソフトな感触がペンサンブルの特徴だ。3本差のうち、中央寄りの1本だけは太軸万年筆が収まるようになっている。

もの自体は中国製なのでリーズナブルな価格が実現できたのだろう。背に芯が入っていないのでカチッとした仕立てではないが、値段を考えれば上等だと思う。仕上げの粗いところも見られない。高級万年筆を収めても不釣り合いということもない。

2011年12月19日月曜日

Cover from Croatia

Thanks Josip!
12 Dec. 2011 Lukač


クロアチアからは初めて頂いた。
表の3枚は2010年発行のもの。果実の部分がエンボス加工されている。また円形の点線は目打ちではなく図案の一部で、切り離せるようにはなっていない。

イチゴ
イチジク
ブドウ
今年発行の切手。図柄からクリスマス用と思われる。またエッジが波形なので、シール式切手のようだ。

裏面にも小額の切手が一枚。



そして絵葉書も。Lukačという町をGoogleで検索してみた。クロアチア北東部、ハンガリー国境にほど近いところ。モザイクのように畑が広がる農村のようだ。

絵葉書はMotovunとあるので、これも検索してみた。クロアチア西部、アドリア海に突き出た半島の中央にMotovunはあった。Hotel Kastelとあるから、昔々お城があって、今はホテルになっているのだろう。

2011年12月18日日曜日

デスクマット by T・MBH

先月の新作お披露目会で注文していたデスクマットが届いた。何重もの厳重な梱包を解いてみると、予想していたとおりのデスクマットが出てきた。色はイメージしていたものより濃かったが、こればかりは原皮の都合でしようがない。机の上を片付けて敷いてみると、これもまた予想通りのジャストフィット。もう少し小さくても、と思ったがサイズを変更しなくて正解だった。

T・MBHが得意とするステッチも張り合わせもない、全くの一枚革で仕上げてもらった。飾り気のない分、革そのものの良さが感じられる。この先、手の脂を吸ってどのように熟成されていくのか楽しみである。


シンプルな一枚革の右隅にT・BSKのさり気ない刻印、作者のネームが前面に出すぎないところもまたT・MBHの良さだと思う。



たっぷりと手の脂を吸ってくれそうなので、手荒れには充分注意しなければ。

2011年12月11日日曜日

カスタム 一位の木

今年もあとわずかとなり、景気が悪いながらも無事に一年が過ごせたことに感謝してちょっと高価な万年筆を一本奮発しようと考えていた。プラチナの「出雲」の溜塗が気になっていたのだが、昨日行きつけの文具店でパイロットの「カスタム 一位の木」を見つけてしまった。


販売店向けには今年の夏過ぎに「石目」などと同時に発表されていたようだ。しかしパイロットのWebサイトには未だ発表されていない。軸の製法は「カスタム カエデ」の樹脂含浸ではなく、圧密というセーラー「智頭杉」と同じ手法らしい。だから「智頭杉」同様、軸は木100%ということだ。ペン先は5万円の万年筆らしく、カスタム845と同じ18金の15号がついている。カスタム845の木軸仕様と呼べそうだ。しかし外観はよく似ているが、首軸のネジがカスタム845とは互換性がなく、互いに装着することは出来なかった。エボナイト+漆の漆黒のボディも美しいが、ダークブラウンの軸は今後どのように熟成されていくのか、非常に楽しみである。実測で31gと適度な重量があり、キャップを差しても差さなくてもバランスがほとんど変わらないスグレモノだ。



今回の「カスタム 一位の木」には印傳のペンケースがついている。甲府の「印傳屋」製作のものだ。万年筆本体同様、使い込むことによってペンケースも熟成されていく。せっかくの伝統工芸品のペンケースだが、一張羅の万年筆ではないので出番がどれだけあるのか。ちょっと勿体ない。

販売店向け資料によれば、他にはペンサンブルシリーズのダークブラウンも発表されている。Webでは何もアナウンスされていないが、正式に発売されているそうだ。

LAMY AL-star ruby

先月発売予定だった、AL-star rubyが手元にやってきた。発売のタイミングとボディカラーから、彼女へのクリスマスプレゼントという狙いか。

今回はルビーということだが、過去にあったラズベリーより濃くて、ブラックパープルより薄い色をしている。ルビーと言われて、概ね納得できるカラーだと思う。

2011年12月8日木曜日

丸善 #6000復活

先週に続いて今日も松坂屋へ行ってきた。先週土曜日から「北京・故宮博物院展」が始まったので早速見てきた。その後、何も欲しいものはないけれど丸善にも行ってきた。

なんと10月から姿を消していたオリジナル便箋が復活していた。品番が6000Nとなっているので在庫放出などではないようだ。店員に聞いてみると、新しい製造委託先が見つかったため、#3000、#6000、#9000のシリーズのみ復活したとのこと。他の商品については何も判らないそうだが、もしかすると順次復活するのかもしれない。

家に帰って手持ちの旧製品と比べると、紙の色、罫線の濃さなど少し違う。そのため全体の風合いがちょっと違う。でも復活してくれたことを歓迎しよう。

2011年12月2日金曜日

日本の職人展

松坂屋で開催中の「日本の職人展」へ行ってきた。目的は石丸さんの「インク工房」だが、それだけではない。お昼すぎに行ったのだが、平日、しかも朝から雨模様のためか人出は少ない。セーラーのブースにいたっては誰もいない有様だ。

最近、自分の周りで蛍光インクがちょっとしたブームになっているが、オレンジはお目にかからない。このことを聞いてみたら、「できないことはないが、綺麗なオレンジができない」 のだそうだ。だから蛍光色にも負けないくらい鮮やかなオレンジ色はどうか、という提案だった。何色かのサンプルを作ってもらい比べてみたが、黄色のような鮮やかさはない。蛍光黄色は目にきついので敬遠したいが、その点オレンジはマイルドだ。これなら蛍光色でも使えると思ったので、蛍光オレンジを作ってもらうことにした。綺麗な色とは言い難いが、鮮やかではないが故に目に優しい蛍光オレンジが出来上がった。

お客さんが来る気配がないので色々な話を伺うことができた。ジェントルインクの名前の理由、そしてスペルがJentleの理由、「色織々」と新色の違いなどなど表に出ない話を聞くことができた。

2011年12月1日木曜日

12月

早いもので今日から12月、今年も残り1ヶ月を切ってしまった。国内では地震に台風、海外では水害、経済危機、そして民主化運動といろいろなことがありすぎた一年だった。

せめて来年はもう少し穏やかな一年であって欲しい。

2011年11月16日水曜日

PARKER Frontier

LAMY safariと同時に注文していたもの。左がFrontier Translucent Blueで6.75ポンド、そして右側がFrontier Stainless Steel GTで8.95ポンドだった。これらのモデルもsafari同様ペンケースがセットで付いている。2011年版のカタログではFrontierは消えていたので、2010年版を見るとSS CTが5250円、ブルーCT、ブラックCTは3150円となっている。透明軸がブルーCTに該当するのかどうか判らないが、いずれにしても国内で3000円~5000円の製品だ。



一本用のペンケースで、ファスナーのつまみがパーカーのロゴマークになっている。布製だが内張りもきちんとしていて、安っぽいところは全くない。万年筆自体は青色の樹脂製の軸とステンレス製のキャップで、高級感はないが矢羽根のクリップでパーカーと一目で判る。Translucentと謳っているが、そんなに透けて見える訳ではない。不透明ではない、という程度のものだ。



もう一本はStainless Steel GTの名の通り、軸もキャップもステンレスで、クリップとリング、ペン先が金メッキされている。見栄えの点では金属軸と控えめなゴールドトリムで青軸より高級に見える。



入門クラスの万年筆だからペン先は鉄ペンだ。パーカーの鉄ペンは初めて使うが、書き味は悪くない。高級とは言い難いが、値段を考えれば上等だ。普段使いとして全く不満のないレベルにある。

2011年11月15日火曜日

LAMY safari matt grey

かなり前に廃版になっていたグレー軸のsafariを見つけた。一週間ほどかかって英国から送られてきたのは、国内ではお目にかかったことがないポーチ付きのブリスターパック。さしあたり必要なものが揃ったスターターキットなのだろう。これで、わずか8.45ポンドだった。むこうでも正規の値段はもっとするから、これは在庫処分価格か。若干の送料はかかったが、日本ではこの値段で手に入らないだろう。

matt greyというとおり、軸の表面はザラッとした仕上げになっている。ポーチはビニール製の安っぽいものだが、ちゃんとLAMYのロゴマークが入っている。万年筆なら2本でいっぱいになってしまうが、もともと初心者向きだからそれでも問題はないのだろう。

2011年11月13日日曜日

INK-350

行きつけの文房具店に注文していた、パイロットのボトルインキINK-350-BBを受け取ってきた。ガラス瓶に入った、文字通りのボトルインクだ。こんなに大量に使いきれるのかちょっと不安もあるが、小瓶のインクを買ったと思えば1/3以上使えば元は取ったことになる。

  • INK-30:30ml入り420円(税込)・・・・・・・・140円/10ml
  • INK-70:70ml入り1050円(税込)・・・・・・・150円/10ml
  • INK-350:350ml入り1575円(税込)・・・・・・45円/10ml
小瓶と比べると1/3の安さなのだ。


パイロットのWebサイトを見ると、まるでPETボトルのように見えるが、ガラス瓶で醤油やソースのような注ぎ口がついている。普通のネジのキャップがついていると思っていたが、これも意外であった。

2011年11月11日金曜日

大須演芸場

天気が冴えない中、また名古屋へ行ってきた。今日の目的は大須演芸場だ。大須界隈は、昔の職場があったし、アメ横もよく行った。にも関わらず大須観音も演芸場も行ったことがなかった。

前もって調べておいたので、12時開演、入れ替えなしということは判っている。12時の開演には間に合わなかったが、木戸銭1500円を払って入る。ざっと見回したところ先客は一人しかいない。途中で出入り自由なので、いつの間にか7人に増えていた。この程度の客の入りで芸人のギャラが払えるのかと要らぬ心配をしてしまう。

最初の部分は見逃したが、2回目の公演は別のものを演じるのでそれぞれ楽しめる。幕が降りるまで居たが、1500円で4時間も楽しめるのだから考えようでは安い。しょっちゅう行けるほど暇はないが、たまにはいいかな、と思って帰ってきた。

2011年11月6日日曜日

Cover from France


Merci Francois.
28 Oct. 2011 Pornichet


フランスから小型シートが届いた。立体感がある(ありすぎる?)のは本物のレースがついているから。こんなリアルな切手は初めて見た。

 

2011年10月22日土曜日

丸善 #6000

2週続けて名古屋へ行ってきた。今日は丸善でパイロットのペンクリニックがある。だからカスタム・カエデとレグノ89sを持っていった。不具合どころか書き味も全く問題ないが、「より良く」してもらうのが狙いだ。

お昼少し前に店についたが、意外なほど閑散としている。土曜日、栄、そして丸善の集客力、もっと黒山の人だかりだと思っていた。先客が二人いたが、少しの待ち時間で順番が回ってきた。もともと不満のなかった万年筆なので、劇的に変わるということはないが、調整(研磨)をしてもらって更に良くなったような気はする。

折角なので、まだ少し早いが冬柄の便箋とクリスマスカードを買って帰る。ふと気がつくと売り場から丸善オリジナル便箋が姿を消している。店員に聞いてみると、今まで作ってもらっていた所が廃業したので、同じものが作れなくなったらしい。だから便箋だけでなく、大学ノートなど全ての紙製品が廃番になってしまったそうだ。

薄手だがインクの吸い込みが良くて重宝していたオリジナル便箋、こんなことならもう少し買っておけば良かったと思う。手に入るときにはたいして気にしていなかったが、手に入らないとなれば余計に欲しくなってしまう。和紙や柄物などいろいろ使っているが、ベーシックな便箋では万年筆との相性が良いと思う。

2011年10月16日日曜日

ライフ 活版ノート

ライフのこの秋の新製品、活版ノートを手に入れた。手に入れたのはB5サイズの横罫で税込472円。シェプフェルノート同様正B5サイズなので、ツバメノートなどと比べると一回り大きい。ライフがこだわる糸綴じ製本だが、背のテープがない。テープがないので、糸がほつれないように両端5cmくらいが糊で固めてある。ここまでやるのかと思うくらい芸が細かい。たぶん東京の下町で、職人のオヤジさんが1冊1冊丁寧に作っているのだろう。またシェプフェルノートのような10枚×2の製本ではなく、20枚の中紙が綴じ込んである。そしてインデックスが省略されている。

中紙はホワイトライティングペーパーで7mm罫30行となっている。上下のマージンが多めにとってあるので、シェプフェルノートより2行少なくなっている。ノーブルノートのライト版がシェプフェル、そのホワイト版が活版ノート、そんな位置づけのように感じられる。

ライフのWebサイトを見ても何ら新製品の特徴をアピールしていないが、活版印刷のちょっとレトロな雰囲気やインクを弾かない罫線が特徴ではないだろうか。シンプルなデザインと毛入りの表紙はレトロな雰囲気を醸し出しているし、表紙をめくれば「LIFE KAPPAN NOTE」の文字が裏側に浮き出している。インクの弾きはノーブルノートでも気になったことはないので、活版ノートも大丈夫だと思う。

新製品を精力的に発表しているライフ社、対抗するミドリもMDノートのライト版が出たようだ。

2011年10月13日木曜日

あれから一年(智頭杉万年筆)

使い始めてほぼ一年が経過した。インクカートリッジを5個消費しただけなので、頻繁に使っているとは言えない。そのためか一年前の写真と比べてもあまり色の変化は見られない。杉の香は、鼻を近づけてもかすかに香りがする程度になった。

購入して半年も経たない頃に胴軸がリングから外れたことがある。保証期間内なので無償で修理をしてもらったが、素材の違い、膨張率の違いなどで今後も外れる可能性はあると思う。ペンクリニックで調整してもらったが、細字のペン先は今ひとつ滑らかとは言い難い。そして一番の難点は、インクの染みがついたら取れないこと。ペン先が汗をかいているときなど要注意だ。幸いにしてキャップの汚れがついたことはないが、知らないうちにインクが飛んで染みになっている。

これ以上はないものねだりになってしまうが、少々高価になってもプロフィット21または21スタンダードベースでもう少し大型ボディがあれば、と思う。

2011年10月6日木曜日

Steve Jobs

偉大な発明家がこの世を去った。

異論もあるかもしれないが、「パソコン」を普及させたのは彼だと思う。
少なくとも「マイコン」では普及しなかっただろう。


新しいデザイン、新しい操作性、新しい商品、
いつも新しい提案があった。


今度は何?、どんな形?、何が出来る?
そんなワクワク感があった。


長い間ご苦労様でした。そしてゆっくり休んでください。




ご冥福を祈る(合掌)

2011年10月4日火曜日

腕時計

机の引出しの中でずっと眠っていた腕時計。ふと思いついて電池を交換してみた。もう何年も使っていなかったので、いつから止まっていたのかも判らない。開けてみると中は綺麗だった。「電池さえ換えればまだ使える」という根拠のない自信を持って電池を買いに行った。

新しい電池を装着してみると、表示はちゃんと出た。裏蓋の内側が汚いのが気になる。30年前の垢がついたままだ。超音波洗浄器と歯ブラシで洗い落として組み直す。時刻はちゃんと進んでいる。ひと通り動作チェック。デジタルもアナログも動作している。圧電ブザーが故障しているのか、アラームは鳴らなかった。時刻をセットしたらカレンダーが2009年までしか対応していなかった。ちょっと悲しかった。

2011年10月1日土曜日

ガラスペン

 
昨夜の竹文deナイトで手に入れてきた。先月は500円で一生分のシャープ芯だったが、9月はガラスペン。いつ頃のものなのかよく判らないが、1本315円ならバーゲンプライスだと思う。6本くらいあった中から書き比べて、書き心地の良いものを選んできた。手作りのためか、意外なほどペン先のでき具合にばらつきがある。

このペン先の細さは国産ならでは。エルバンのガラスペンも持っているが、もう少し細字のものが欲しかったので、ちょうど良かった。しかもこのガラスペン、首軸をひっくり返して格納できる。

格納状態では普通のペン軸としても使えるスグレモノ。なにかしら変わったモノ、珍しいモノが出てくるのが竹内文具店なのである。

10月

早いもので10月になった。
すでに1年の3/4が過ぎてしまった。

ついこの前、お正月だったのに、もう次のお正月が来てしまう。
毎年思うことだが、一年が早いのは充実していたからなのか、
それとも無駄に過ごしたせいなのか。


9月、台風が過ぎる毎に涼しくなったが、10月になって更に涼しくなった。
今年は冬が来るのが早いような気がする。

2011年9月21日水曜日

STAEDTLER Mars Lumograph & Tradition

ひとつめは「ルモグラフ ヒストリカルペンシルセット」。5000セットの限定発売で、1セット2100円(税込み)。

缶ペンケースにルモグラフが1ダース入っている。缶の大きさは200×60×25でペンケースとしても使えないことはないがちょっと深すぎる。

このセットの一番の目玉は、このペンシルメーカーセット。鉛筆と同じ大きさの缶に必要な材料が一式入っている。説明書も入っているが、写真のみで説明文は全く書いてない。軸木に接着剤を付けて、芯を挟んで、糸で巻いて、エンブレムを付けて出来上がり。写真だけで解説などいらないくらい簡単に出来るようになっている。当時の鉛筆はこういうものだったのかと思いを馳せる程度で、現代の鉛筆に馴れた身にはおよそ実用的ではない。日本では鉛筆とセットで販売だが、缶にはそれぞれのバーコードと品番が記載されており、本国では別個の商品だったと思われる。鉛筆だけでも1ダース2016円(税込み)なので、ペンシルメーカーセットはほとんどオマケのバーゲンプライスだ。

そしてもうひとつは「トラディション ヒストリカルデザイン」。

ルモグラフ同様、缶ペンケースにトラディション鉛筆が1ダース入っている。こちらは1セット1008円(税込み)と通常のトラディション鉛筆と同一の値段だ。ステッドラーのラインアップでは廉価版の鉛筆だが、軸尾の防湿処理もされていて、ベーシックモデルながらもきちんと作られた鉛筆である。

2011年9月17日土曜日

中の湯温泉旅館

 

仕事に少し余裕が出来たので、濁河温泉の朝日荘と2泊3日で行ってきた。(朝日荘の感想はこちら

松本側から行けば、安房トンネルへ向かわず、旧道を登った途中に中の湯温泉旅館はある。峠の中腹にあるので眺望はそこそこ(素晴らしいと言うほどではない)、メインの通りではなくなったので、閑静な環境ではある。

温泉は単純硫黄泉で、色も臭いもない。大浴場に露天風呂を備え、午後10時に男女入れ替えとなる。男湯と女湯の向きが違うので、窓から見える風景が違うそうだ。違いを確かめたいひとは、明るいうちに入浴することをお勧めする。内湯は普通と熱めのふたつ。洗い場も広く、宿の規模に相応しい浴室と言える。
外湯として釜トンネルの入口に「ト伝の湯」がある。フロントに言えば送迎してくれるので足の心配は全くない。一人が入ればいっぱいのト伝の湯は、野趣溢れると言えば聞こえはいいが、中は薄暗く、足許も決していいとは言えないので、明るいうちに行くのがよいだろう。

夕食は眺望の良い食堂で戴く。前日の朝日荘とあまり変わらない献立は、信州らしさはそばが付くことぐらいか。ご飯の炊き方も下手で、今時高所の宿でも下界と変わらぬご飯を提供している。さらに追い討ちをかけるように、盛り方が下手で嫌になった。料理も出汁が全くきいていない。味噌醤油は使ってあるが、うまみというものがない。

まだ新しいので館内は綺麗だが、飯が臭くて不味いのは致命傷だ。宿がボロでも飯が美味ければ許せるが、その逆は駄目だ。込み込みの1泊2食15000円だったが、飯以外は悪くなかったので星2つ(★★☆☆☆)。ただし、また行きたいかと聞かれれば、もう結構である。

2011年9月1日木曜日

使ってみた


一昨日届いたCROSS Townsend Medalistにコンバータを装着して、丸善アテナインキ ブルーブラックを吸わせてみた。小さなペン先に大きな玉が付いている。試し書きをしてみると、大きな玉らしくしっかりとした文字が書ける。字幅はMだが、舶来の大型万年筆らしい字幅と言える。また立てても寝かせても紙への当たりがマイルドでとても書きやすい。鉄ペンではあるが、やはり高級ラインらしい書き心地だ。

キャップを閉めた状態で全長150mm、後ろに差した状態で159mm、万年筆単体で131mmの堂々とした万年筆。

2011年8月30日火曜日

CROSS Townsend Medalist


アメリカの某大手通販サイトに注文していたものが届いた。クロスのラインアップでは高級ラインとなるTownsendのベーシックモデルである。ベーシックモデルとは言え、国内正規価格は2万円近くするし、本国でも175ドルのプライスタグが付いている。それがどういう訳か半額以下の74.99ドルで出ていたので、思わずぽちっとしてしまった。




クローム仕上げ太軸のボディはずっしりと重い。キャップがかなり重いので、キャップを付けると重心が後ろになる。キャップ辺りを持つひとにはちょうど良いバランスと言えるが、前を持つひとには後ろが重すぎる。高級ラインらしく、ベテラン向きのバランスといえる。クローム仕上げのボディは高級モデルに相応しい美しい仕上げで、控えめながらゴールドのトリムも美しい。ボールペンなどでお馴染みの「コニカルトップ」が一目でクロスとわかる。ただあまりに綺麗すぎて、手のあとがつくのが玉にキズ。




ペン先はペリカンM400のような、ボディの割に小さなペン先が付いている。鉄ペンだが23金メッキが施されて、見た目のチープさは全くない。ペン先の装飾がちょっと煩雑な気がする。このクラスの万年筆ならコンバータは標準で付いていることが多いが、クロスは添付されないらしい。4ドルでコンバータも注文しておいて正解だった。なお、パッケージをよく見ると、この万年筆は中国製らしい。

2011年8月27日土曜日

シャープ芯

行きつけの文具店の在庫処分セール。写真を撮るのを忘れたが、定価5万円相当のシャープ芯が2000円。2000円ならひとりで買ってもいい値段だが、5万円分なんて到底使い切れない。お馴染みさんを誘って、4人で共同購入することにした。


分配前の様子→
http://blogs.yahoo.co.jp/ttokondo/62221236.html

多種多様な芯が入っているので、山分けではなく、欲しいものを取って配分した。最初のうちは欲しいものもあるが、三巡目にはもうババ抜きの様相を呈してきた。

ぺんてるのハイポリマー芯 FOR PRO。10個入りが3箱で9000円。

カラー芯、存在は知っているが、買って使ったことはなかった。しかし青芯はともかく、緑芯なんて使うことがあるだろうか。

ぺんてるとパイロットの旧製品。いずれも0.5mmの2H。投資した500円に対しては、0.3mmの黒芯を6個(しかもH、HB、Bを各2個づつ)手に入れたので、もうそれで充分だ。それ以外は、店にあったデッドストックが我が家に移動しただけかもしれない。


これだけ替え芯が集まれば、必然的に書き比べになる。いろいろと書き比べたが、「ハイポリマー FOR PRO」の書き心地は突出している。2Hなんてガリガリした書き味だろうと思っていたが、意外なことに滑らかでこれなら普段にも充分使える。0.4mmと0.5mmも比べてみたが、わずか0.1mmの違いが書き心地に現れる。0.4mmの方が書きやすいのだ。0.4mmのシャープペンシルを持っていないので、敢えて取らなかったが、0.3mmと0.5mmのいいとこ取りの太さなのかも知れない。

「ハイポリマー FOR PRO」のパッケージ。かなり長期間在庫だったようだ。スタンダードモデルより5割ほど高価な芯だが、高いだけのことはある。しかしその良さがなかなか理解されなかったのか、今年限りで生産中止になってしまった。最新モデルのシュタインや三菱ナノダイヤなどとは書き比べていないが、もしかしたらこれら最新モデルの方が優れており、存在理由を失ってしまったのかも知れない。

ぺんてるハイポリマー 〈超強度芯〉、なにかを意識したようなパッケージデザインだと思ったら、、、

やっぱりそうか。